15日 原油は反落、中東情勢悪化も織り込み済み
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は先週末終値と比べ25セント安の85.41ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同12セント安の90.33ドル/バレルと、いずれも反落している。
15日アジア時間午前の原油相場は反落。中東の地政学的リスクに対する過度な警戒感が幾分緩んだことで、売りが出ている。イラン革命防衛隊は13日、シリアにあるイラン大使館が攻撃を受けた報復として、イスラエルに対し、無人機やミサイルなどを用いた軍事攻撃を実施した。ただ、イラン側が報復措置を今回の一度のみにとどめる意向を示すなど、「応酬がエスカレートする展開は避けられる可能性がある」と、ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは指摘。今後の相場展開は、イスラエルがイランに対し反撃するかどうかに左右されそうだ。
日経平均株価は先週末比394円55銭高の3万9,129円1銭で推移している。ドル円相場は1ドル=153.57円と、先週末の17時時点(153.25円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):181.02 (↑0.61)