3日 原油は小幅続伸、供給不安も利益確定売りが重石
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ4セント高の85.19ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同11セント高の89.03ドル/バレルと、いずれもわずかに続伸している。
3日アジア時間午前の原油相場は小幅上昇。米石油協会(API)が2日に発表した週間統計では、原油在庫が前週から228万6,000バレル減少し、市場予想の200万バレルを上回る減少幅となった。さらに、イスラエル軍が1日、イラン大使館を空爆したことを受け、中東の地政学的リスクが強材料視されている。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「供給不安を意識させる材料が多い」と指摘。一方、上値は抑えられた。同氏は、「原油相場が高値水準を維持し、利益確定売りが入りやすい状況が続いている」と述べた。米国株価指数の下落を受け、2日のアジア株が軟調に推移していることも弱材料となっている。
日経平均株価は前日比409円38銭安の3万9,429円53銭で推移している。ドル円相場は1ドル=151.54円と、前日17時時点(151.68円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):179.15 (↑1.83)