8日 原油は続伸、EIA在庫統計の結果や値ごろ感で

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ27セント高の74.13ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同29セント高の79.50ドル/バレルと、いずれも続伸している。
アジア時間8日午前の原油相場は上昇。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「米国の石油製品在庫統計の結果を受け、アジア時間でも原油先物が買われている」と指摘した。前日に米エネルギー情報局(EIA)が公表した石油製品在庫統計では、ガソリン在庫が前週比310万バレル、中間留分の在庫が同320万バレル減少した。米国の石油需要が堅調とみなされ、原油先物の買いを誘いやすくなっている。また、1月末から2月頭にかけて原油相場の下落が続いたため「WTIの値位置が下がり、値ごろ感が生じている」と同氏は指摘した。さらにイスラエルとイスラム組織ハマスとの休戦に暗雲が漂い、地政学リスクが高まっていることも強材料だ。
日経平均株価は前日比527円高の3万6,646円92銭で推移している。ドル円相場は1ドル=148.29円と、前日の17時時点(147.83円)と比べドル高・円安方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):169.44 (↓0.25)