5日 原油は反発、値ごろ感と中国経済の回復観測で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ15セント高の73.19ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同10セント高の78.13ドル/バレルと、いずれも反発している。
5日アジア時間午前の原油相場は、値ごろ感から反発。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は「4日米時間から、WTI相場が73ドルを割ると小幅反発を続けている。このため足元の市場では73ドルに節目感が台頭している」と伝えた。実際、4日米時間夜以降、少なくとも4回はWTI相場が73ドル前後まで下落した後、反発していたもよう。
また、中国メディアの「財新」が5日に発表した11月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)が事前予想を上回ったことから、「中国経済の回復期待が高まり、原油需要の増加観測が強まった可能性がある」(同氏)との見方も寄せられた。
日経平均株価は前日比478円45銭安の3万2,752円82銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.10円と、前日17時時点(146.96円)と比べドル高・円安方向に振れている。