18日 原油は続伸、恒大集団の破産もリスクオンの買いが優勢
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ38セント高の80.77ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同22セント高の84.34ドル/バレルと、いずれも続伸している。
アジア時間18日午前の原油相場は上昇を続けている。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は「米国や上海の株価指数が反発しており、原油先物もつられている」と述べた。またドル指数が反落したことで、ドル建てで取引される原油先物に割安感が生まれた。足元はリスクオンムードが漂っており、買いが入りやすい状況という。
一方、アジア時間18日の朝方に中国の不動産会社恒大集団が米国で破産法の適用を申請。この点について吉田氏は「インパクトは大きい」と指摘したが「アジア時間では不安の種を抱えつつも、リスクオンムードが強かった」と述べた。欧米時間の取引が始まるアジア時間夕方以降の値動きに注目が集まっているようだ。
日経平均株価は前日比13円20銭安の3万1,612円80銭で推移している。ドル円相場は1ドル=145.53円と、前日の17時時点(146.23円)と比べドル安・円高方向に振れている。