20日 原油は小動き、トランプ氏の大統領就任を前に

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は先週末終値と比べ10セント高の77.98ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同7セント安の80.72ドル/バレルと、いずれも小動き。
 アジア時間20日午前の原油相場は、小幅な値動きとなった。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、「先物相場の値動きにWTIも連動している」と指摘している。米国はキング牧師記念日のため主要株式相場は休場しているが、一部先物相場は小幅上伸しており、これに準じた値動きとなっているようだ。
 この日行われるトランプ次期大統領の就任演説を待ちたい向きも多いという。また、トランプ氏は20日の就任後に、約100本の大統領令に署名するとされている。吉田氏は「これらがどのような内容なのかは、現段階では不透明感がある」と指摘。相場も方向性を欠いているようだ。目先の注目点もトランプ氏が署名した大統領令の内容にあるという。
 日経平均株価は先週末比480円38銭高の3万8,931円84銭で推移している。ドル円相場は1ドル=156.02円と、先週末の17時時点(155.61円)と比べドル高・円安方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):177.05 (↓1.18)