26日 原油は堅調、API原油在庫減少で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は祝日前24日終値と比べ25セント高の70.35ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同25セント高の73.83ドル/バレルと、いずれも小幅上昇。
26日アジア時間午前の原油相場は小幅上げ。クリスマス休場明けは堅調な値動きとなった。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)によると、ほぼ同時刻に始まった米国株価先物市場の反発を映したという。同休場時間帯に発表された米石油協会(API)による原油在庫も、事前予想200万バレル減少を上回る320万バレルの減少と、需給の引き締まりを意識させた。加えて、引き続き中国共産党指導部による金融景気刺激策への期待も強材料視されている。
年明けの相場について、吉田氏は概ね上昇基調と予想する。中東情勢の混迷や、ロシアからEU諸国に向けたウクライナ経由の天然ガス輸送ルートの契約停止など、「相場に上昇圧力をかける材料が複数残っている」(吉田氏)。あわせて、2025年1月20日にトランプ氏の大統領就任を控えている。「年明けからトランプ氏の発言に注目が集まるだろう」と吉田氏は結んだ。
日経平均株価は前日比155円41銭高の3万9,285円84銭で推移している。ドル円相場は1ドル=157.42円と、前日の17時時点(157.15円)と比べ、小幅にドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 169.79 (↓0.05)