9日 原油は値ごろ感で反発、OSP引き下げが重荷

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は先週末終値と比べ35セント高の67.55ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同34セント高の71.46ドル/バレルと、いずれも反発している。
 アジア時間9日午前の原油相場は反発。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「値ごろ感による押し目買いの動きが大きい」と指摘した。欧米時間6日のWTI原油終値は67.20ドルとなったが、上野氏によると、このところのWTI原油は67ドル台前半で反発しやすいという。
 また、上野氏は、シリアのアサド政権崩壊による「中東情勢の混乱を懸念した買いが出ているのではないか」と推察した。
 一方、サウジアラムコがアラブ・ライト原油の1月のアジア向け公式販売価格を80セント引き下げると発表したことが、相場の重荷だ。販売価格は2021年1月以来の低水準となったことで、目先の原油需要へ懸念が生じているという。
 日経平均株価は先週末比103円95銭高の3万9,195円12銭で推移している。ドル円相場は1ドル=149.91円と、先週末の17時時点(150.10円)と比べドル安・円高方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):163.73 (↓0.86)