2日 原油は続落、OPECの増産見通しを受け
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は先週末終値と比べ59セント安の72.96ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同62セント安の76.31ドル/バレルと、いずれも続落。
2日アジア時間午前の原油相場は軟調に推移している。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」による10月からの増産見通しが伝わった。OPECプラスは現行の日量220万バレルの自主減産を10月から段階的に廃止するとして、従来の計画どおり日量18万バレルの増産を推し進める方針だ。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、「原油の供給増加観測から相場下落が続いている」と指摘。さらに、ドルがユーロや金および銅に対して上昇した。これを受け、ドル建て商品の割高感が目立ったことも弱材料。もっとも、先週は原油相場の高騰が続いており、「元々売りが入りやすい市場だった」と吉田氏は付け加えた。
日経平均株価は先週末比158円30銭高の3万8,806円5銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.16円と、先週末の午後5時時点(144.94円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):167.22 (↑2.19)