14日 原油は反落、世界経済の先行き不透明感で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は先週末の終値と比べ11セント安の61.39ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)も同11セント安の64.65ドル/バレルと、いずれも反落している。
14日アジア時間午前の原油相場は反落。世界経済の先行き不透明感が払拭されず、売りがやや優勢となっている。米国のトランプ政権は13日、相互関税の対象外となっているスマートフォンなどの電子機器に関して、今後1~2カ月以内に新たな関税を課す方針を示した。また、ニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミストは、「米国とイランが対話路線を維持したことも原油売りにつながっている」と指摘。先週末にイランの核開発問題を協議した両国は、19日にも再び話し合いの場を設けることで合意した。さらに、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の動向にも注目が集まる。OPECプラスは5月5日の会合で、6月の生産計画を決定するが、「原油価格が軟調に推移するなかで、増産の継続に合意するのは容易ではないだろう」(同氏)。
日経平均株価は先週末比510円31銭高の3万4,095円89銭で推移している。ドル円相場は1ドル=142.68円と、先週末17時時点(142.84円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):143.35 (↓2.22)