22日 原油は続落、中東リスク後退と米国の増産期待で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ11セント安の75.72ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同4セント安の79.25ドル/バレルと、いずれもわずかに続落している。
22日アジア時間午前の原油相場は小幅安。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意による中東の地政学的リスク後退と、トランプ米大統領の「エネルギー非常事態」宣言による米国産原油の増産期待から、「原油市況は下げ基調にある」(野村證券=高島雄貴エコノミスト)。
ただトランプ大統領が就任初日に中国を標的とした関税発動を見送ったうえ、関税の賦課率が対カナダ・メキシコを下回った。このため「これまでの想定より中国経済への影響は軽微となる可能性がある」(同氏)として、原油需要の増加観測が相場の下げ幅を削っているようだ。
日経平均株価は前日比614円50銭高の3万9,642円48銭で推移している。ドル円相場は1ドル=155.66円と、前日17時時点(155.69円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):176.79 (↓0.26)