8日 原油は続伸、中国経済回復期待や米国の制裁強化で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は前日終値と比べ40セント高の74.65ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同29セント高の77.34ドル/バレルと、いずれも続伸している。
アジア時間8日午前の原油相場は底堅い値動きが続いている。三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部の芥田知至主任研究員(=写真)は、「昨年末から中国の景気刺激策を評価する動きが出ている」と指摘。中国経済への弱気な見方が解消されつつあり、原油相場の上昇要因となっているという。
また、米国がロシアやイランへの制裁を強化すると報じられたことも買いの材料となった。米バイデン政権はロシア産原油を輸送するタンカーの取り締まりなど新たな制裁を検討している。トランプ次期大統領もイランへの制裁を強化する見込みだ。
芥田氏は目先の注目材料についても、トランプ次期政権を挙げた。ただ、同政権の先行きには不透明感が強く、足元では見通しが立ちにくい状況という。また、中国景気も引き続き注目材料となっているようだ。
日経平均株価は前日比134円55銭安の3万9,948円75銭で推移している。ドル円相場は1ドル=157.96円と、前日の17時時点(157.49円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):171.91 (↑1.53)