16日 原油は反落、利益確定の売りで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は、先週末終値と比べ25セント安の71.04ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同18セント安の74.31ドル/バレルと、いずれも反落している。
16日アジア時間午前の原油相場は反落。先週末にかけて買われた反動で、利益確定の売りが先行している。17~18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、市場には様子見ムードも広がりやすく、「積極的な買いが手控えられている」(エネルギー・金属鉱物資源機構⦅JOGMEC⦆の野神隆之首席エコノミスト)。また、景気低迷が続く中国の需要減少への懸念も根強い。中国人民銀行が13日に発表した新規の銀行融資額(人民元建て)は、市場予想を大幅に下回った。ただ、相場の下値は限定的。イランやロシアからの原油供給が減少するとの懸念が広がっている。米国のトランプ次期大統領は12日、イランへの空爆を含めた新たな制裁措置を講じる意向を示した。バイデン政権は、ロシア産原油の取引に関わる船舶を対象とした追加制裁を検討中。
日経平均株価は先週末比85円20銭高の3万9,555円64銭で推移している。ドル円相場は1ドル=153.90円と、先週末の17時時点(152.80円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):167.10 (↑0.07)