14日 原油は小幅反落、中国株の下落を受け

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ13セント安の68.30ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同8セント安の72.20ドル/バレルと、いずれもわずかに反落している。

 14日アジア時間午前の原油相場は小幅に反落。野村證券の高島雄貴エコノミストは、「中国の株価指数が軟調なことが弱材料視されている」と伝えた。8日に閉幕した中国の全人代常務委員会で具体的な需要刺激策が発表されず、同国の景気動向やエネルギー需要に対する市場の失望感が根強いことが影響したもよう。

 ただ前日の欧米市場の方向感が乏しかったことを受け、「現時点の値動きは大きくない」と同氏は指摘。13日にはイスラエルがイランへの空爆を延期した一方、レバノンの親イラン組織ヒズボラを標的とした地上作戦を拡大したことで、中東情勢の先行き不透明感が強まっていた。

 日経平均株価は前日比48円67銭安の3万8,672円99銭で推移している。ドル円相場は1ドル=155.85円と、前日17時時点(155.11円)と比べドル高・円安方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):165.48 (↑0.82)