21日 原油は小動き、中国経済の評価が交錯

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は先週末終値と比べ12セント高の69.34ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同8セント高の73.14ドル/バレルと、いずれもわずかに反発している。
 21日アジア時間午前の原油相場はわずかに反発。ただ強弱材料が混在し、相場の方向感はない。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、中国人民銀行による貸出基礎金利(ローンプライムレート)の利下げ発表が好感されたものの、「中国経済の停滞懸念が重石となり、思惑が交錯している」と伝えた。貸出基礎金利の利下げで中国の上海総合指数が上昇している反面、先週に発表された実質国内総生産(GDP)など冴えない内容の経済指標を影響視する向きも多いようだ。このため同日の上海総合指数は前場の開始直後に一時、先週末の水準を割り込んだ。
 日経平均株価は先週末比52円22銭高の3万9,033円97銭で推移している。ドル円相場は1ドル=149.27円と、先週末17時時点(150.10円)と比べドル安・円高方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):162.04 (↑1.04)