14日 原油は反発、急落を受け自律反発
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ36セント高の78.71ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同30セント高の80.99ドル/バレルと、いずれも反発。
14日アジア時間午前の原油相場は反発した。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストによると、昨晩のWTIで79ドルを割る急反落を受け、値ごろ感から買いが集まり自律反発を見せているという。同刻、米国株式相場も急反発しており、需要増幅を見越した買いも入りやすい地合いだ。
米国石油協会(API)が13日に発表した週間原油在庫によると、市場の事前予想200万バレル減を大きく下回る520万バレル減だった。「原油需要の短期的な底堅さを示し、原油市場では強材料視された」と吉田氏。
中東でのハニヤ氏暗殺を巡る情勢不安や、ウクライナによるロシアに対する逆侵攻など、産油国はいずれも供給不安な状況下にある。吉田氏は、「現在の原油市場は反発の最中」としたうえで、「80ドルまでは反発が続くのではないか」と見方を示した。
日経平均株価は先週末比137円4銭高の3万6,369円54銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.51円と、前日の午後5時時点(147.84円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 172.42 (↑1.85)