3日 原油は反発、米原油在庫の予想外の大幅減で

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値と比34セント高の83.15ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同38セント高の86.62ドル/バレルと、いずれも反発となっている。
3日アジア午前時間の原油市況は、米原油在庫の予想外の大幅減少が強材視されている。米国石油協会(API)が2日に発表した週間在庫統計は、原油在庫が前週から920万バレル急減。市場の事前予想は55万~70万バレルの増加だった。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「石油需給の引き締まりが如実に反映された」との見方を示した。また、夏のドライブシーズンに需要が拡大するとの見方や、引き続き中東情勢の地政学リスクが相場を下支えしているようだ。
なお、目先の原油相場に対しては「堅調に推移する公算も大きい反面、様子見ムードが強い」と野神氏は指摘。3日には米エネルギー情報局(EIA)が原油在庫を発表する予定。「EIAはAPIの在庫統計よりもインパクトが強く、市場の注目度が高い」(同氏)。ただ、4日はアメリカ独立記念日(Independence Day)で通常取引が休場となり、取引は時間外に限られるようだ。
日経平均株価は前日比334円銭高の4万408円69銭で推移している。ドル円相場は1ドル=161.62円と、前日の17時時点(161.65円)と比べややドル安・円高方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):189.88 (↑2.05)