1日 原油は上昇、ドル安や中国向け需要の増加期待で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は先週末終値と比べ35セント高の81.89ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同34セント高の85.34ドル/バレルと、いずれも上昇している。
1日アジア時間午前の原油相場は上昇。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「ドル安が進んでおり原油が買われやすい状況にある」と伝えた。
また中国メディアの財新が1日に発表した、中国の6月製造業購買担当者景気指数(PMI)が事前予想に反して上昇したため、中国向け需要の回復期待が強まったことや、イスラエルとレバノンの親イラン組織ヒズボラとの本格的な軍事衝突が懸念されていることも強材料となっている。
ただ同氏は「投機筋は原油の買いが一巡する可能性があり、そろそろ上げ止まりそう。供給懸念がなければWTIが85ドルを上回ることはないだろう」との指摘を寄せた。
日経平均株価は先週末比104円32銭高の3万9,687円40銭で推移している。ドル円相場は1ドル=160.91円と、先週末17時時点(160.93円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):188.58 (↑1.89)