24日 原油は小幅安、利下げ観測の後退で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は先週末終値と比べ25セント安の80.48ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)も同25セント安の84.99ドル/バレルと、いずれも小幅下落。
24日アジア時間午前の原油相場は小幅安。米国の株安を映した。週明け早々の株安について、楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストによると、21日に発表された6月のPMI(購買担当者景気指数)が2年2カ月ぶりの高水準に達したため、米国金利の高止まり肯定材料として機能したという。これによる利下げ観測の後退が先週末からの重石となっている。事前予想では弱含み観測が広がっていた。
ただし、同氏は現状の株安は長く続かないと指摘する。要因として、日本時間の28日に発表予定のPCE(米国個人消費支出)に対し、弱まるとの事前予想が多数ある。同予想を支援材料に、安値拾いの買いも見られる。株価の持ち直しにより、「28日までの原油相場は堅調に推移するのではないか」と見方を示した。
日経平均株価は先週末比98円79銭高の3万8,695円26銭で推移している。ドル円相場は1ドル=159.68円と、先週末の午後5時時点(158.78円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 182.87 (↓0.05)