12日 原油は続伸、堅調な需要見通しを受け
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ43セント高の78.33ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同32セント高の82.24ドル/バレルと、いずれも続伸している。
12日アジア時間午前の原油相場は一段高。堅調な需要見通しを受け、買い戻しが進んでいる。米エネルギー情報局(EIA)は11日発表した2024年の世界石油需要見通しを、前回予想の日量90万バレルから同110万バレルに切り上げた。加えて、石油輸出国機構(OPEC)が11日に発表した月報でも、2024年7~12月期の世界石油需要は同230万バレル増加すると予想した。野村證券の高島雄貴エコノミストは、「石油需要の見通しが好感され、市場心理が強気に振れている」と伝えた。
ただ、12日に国際エネルギー機関(IEA)が2024年の世界石油需要見通しを発表するほか、同日に米消費者物価指数(CPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表も予定されており、「市場の様子見機運は強い」(同)との指摘も聞かれた。
日経平均株価は前日比294円22銭安の3万8,840円57銭で推移している。ドル円相場は1ドル=157.14円と、前日17時時点(157.35円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):180.20 (↑1.98)