27日 原油は続落、米国の原油需給緩和が弱材料

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ64セント安の80.98ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同76セント安の85.49ドル/バレルと、いずれも続落している。
27日アジア時間午前の原油相場は軟調。25日の原油上昇から利益確定売りが発生しやすい状況が継続している。米石油協会(API)が26日に発表した週間統計では、原油在庫が市場予想の100~130万バレル減に反し、930万バレル増加した。エネルギー・金属鉱物資源機構の野神隆之首席エコノミストは、「原油在庫の大幅増で米国原油の需給緩和が意識された」と指摘。加えて、「原油相場の押し上げ要因を欠く」と同氏は述べた。APIの週間統計では、ガソリン在庫が市場予想の170万バレル減に対し、それを上回る440万バレル減少したものの、野神氏は、「原油在庫の増加に比べると需給に与える影響は軽微」と述べた。
日経平均株価は前日比389円97銭高の4万788円で推移している。ドル円相場は1ドル=151.74円と、前日17時時点(151.33円)と比べドル高・円安方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):177.12 (↑2.04)