14日 原油は小幅続伸、米ガソリン在庫の減少を受け

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ9セント高の79.81ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同10セント高の84.13ドル/バレルと、いずれも小幅に続伸している。

アジア時間14日午前の原油相場は続伸。上昇の背景について、エネルギー・金属鉱物資源機構の野神隆之首席エコノミストは、「基本的に前日の流れを受け継いでいる」と指摘した。同氏によると、特に米国のガソリン在庫の減少が強く意識されている。米エネルギー情報局(EIA)が13日に公表した8日時点のガソリン在庫は、前週比566万バレル減少。特にメキシコ湾岸の在庫の減少が著しく、2022年11月4日以来の低水準となる7,840万バレルに落ち込んだ。「米国のドライブシーズンに間に合うのか不安視されている」(同氏)。これを受けて米国のガソリン先物相場が上昇し、原油先物を押し上げている。また、ウクライナによるロシアの製油所への無人機攻撃なども強材料視された。

もっとも、欧米時間の取引で大幅に上昇していたことから、同氏は「高値警戒感がやや出やすく、上値が重い」相場でもあると指摘した。

日経平均株価は前日比103円49銭安の3万8,592円48銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.70円と、前日の17時時点(147.67円)と比べわずかにドル高・円安方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):170.29 (↑0.40)