11日 原油は続落、利益確定の売りで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は先週末終値と比べ69セント安の77.32ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同67セント安の81.41ドル/バレルと、いずれも続落している。
11日アジア午前時間の原油相場は続落。利益確定の売りが先行している。先週末の米国市場で、株式相場が過熱感から下落したうえ、現在は日経平均株価も下げ幅を拡大中。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「リスクオフの地合いが強まり、株式と同じリスク資産の原油も売られている」と指摘した。また、週半ばにかけて重要な相場材料の発表を複数控え、原油買いに動きづらい局面にあるようだ。12日に2月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるほか、14日にかけて石油輸出国機構(OPEC)と国際エネルギー機関(IEA)が各月報を発表する予定だ。
日経平均株価は先週末比944円41銭安の3万8,744円53銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.93円と、先週末の17時時点(147.88円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):171.47 (↑0.62)