6日 原油は小幅続落、アジア株安もAPI統計で下げ渋り

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ11セント安の78.04ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同13セント安の81.91ドル/バレルと、いずれも小幅に続落している。

アジア時間6日午前の原油相場は小幅安。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、アジア株安とドル高を下落の要因として挙げた。一方で、「米国石油協会(API)の在庫統計の結果が一定の支えとなっている」とも指摘。API在庫統計では、原油在庫が前週比42万バレルの増加。これは市場予想の260万バレル増を大幅に下回る内容で、米国の石油需要の堅調さが示された。

もっとも、足元は小幅な値動きにとどまっている。上野氏は、「6日は重大イベントのはざまで様子見地合いが強い」と述べた。7~8日はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言、8日は米国雇用統計の発表が控えている。

日経平均株価は前日比96円3銭安の4万1円60銭で推移している。ドル円相場は1ドル=149.98円と、前日の17時時点(150.42円)と比べわずかにドル安・円高方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):171.61 (↓0.63)