26日 原油は続落、米国の早期利下げ観測後退で

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は先週末終値と比べ31セント安の76.18ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同30セント安の81.32ドル/バレルと、いずれも続落している。

アジア時間26日午前の原油相場は軟調。米連邦準備制度理事会(FRB)の複数理事が22日、早期利下げ開始に慎重な姿勢を示したため、ドル高やエネルギー需要の後退予測が台頭。これを受けて23日の原油相場は3営業日ぶりに下落した。アジア時間の取引もこの流れを引き継いでいる。野村證券経済調査部の高島雄貴エコノミストは、23日までの原油相場は過熱気味と指摘。「下落要因が浮上すると売られやすく、アジア時間も売りが続いている」と述べた。同氏は「目先の原油相場は、米中の景気をにらみながらの展開となりそうだ」とみている。

日経平均株価は祝日前の22日比253円65銭高の3万9,352円33銭で推移している。ドル円相場は1ドル=150.44円と、22日の17時時点(150.13円)と比べドル高・円安方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):171.72 (↑1.48)