14日 原油は反落、CPI上昇に伴う米株安に連動
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ30セント安の77.57ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同39セント安の82.38ドル/バレルと、いずれも反落している。
14日アジア時間午前の原油市場は、米株安に連動して弱含んでいる。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、「米労働省が13日に発表した1月の消費者物価指数(CPI)が、前年同月比3.1%上昇と、事前予想を上回る上げ幅となった。これを受け利下げ観測が後退し、米株価が急落。このため原油需要が減少するとの見方が強まり、売りが進んでいる」と伝えた。
ただ、原油相場の下げ幅は大きくない。石油輸出国機構(OPEC)が13日に公表した月報で、2024年および2025年の世界の石油需要見通しを強気に見積もっていたことなどが要因とみられる。また同氏は、「現時点の米株価指数先物が反発に転じつつあるため、原油相場もまもなく上昇するだろう」との見方を寄せた。
日経平均株価は前日比262円46銭安の3万7,701円51銭で推移している。ドル円相場は1ドル=150.56円と、前日の17時時点(149.59円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):173.35 (↑0.99)