22日 原油は米株安で続落、目先は米金融政策が注目材料に

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は先週末終値と比べ20セント安の73.21ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同40セント安の78.16ドル/バレルと、いずれも続落。
アジア時間22日午前の原油相場は小安い。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、米国主要株価指数の反落を軟化の要因として指摘した。「米国株安がエネルギー需要の減退を想起させ、原油安に繋がっている」と述べた。年始以来、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が後退していることが株安の要因のひとつ。
吉田氏は22日までの原油相場について「原油需給の要因による値動きもあるが、ドルの動向によるものも大きい」とまとめた。同氏は目先の注目点として、26日に公表される米国の12月個人消費支出(PCE)と30~31日に開催される米公開市場委員会(FOMC)を挙げた。また、日銀の政策決定会合も為替に影響を及ぼす可能性があると指摘した。
日経平均株価は先週末比429円9銭高の3万6,392円36銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.87円と、先週末の17時時点(148.27円)と比べドル安・円高方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):165.78 (↑1.15)