15日 原油は膠着、中東情勢緊迫化も需要後退が重し

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は先週末終値と比べ1セント高の72.69ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同10セント高の78.39ドル/バレルと、いずれも小動き。

15日アジア時間午前の原油相場は膠着状態。12日に米英軍がイエメンの親イラン武装組織「フーシ派」の拠点を空爆し、地政学的リスクが高まっている。ただ、ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、現時点では原油の供給に及ぼす影響が限定的と指摘。12日に供給懸念から買いが入ったため、同氏は「ポジションの修正がなされている」と述べた。原油供給への影響を見極めたいとの思惑から、様子見ムードもあるもよう。

さらに同氏は「需給の緩みが警戒され、上値が重い」とも指摘した。中東情勢は緊迫化するものの、足元は需要後退懸念が原油相場の重しとなっているようだ。

日経平均株価は先週末比212円12銭高の3万5,789円23銭で推移している。ドル円相場は1ドル=145.02円と、先週末の17時時点(145.15円)と比べドル安・円高方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):163.89 (↑1.63)