18日 原油は反発、紅海の通航リスク高まる

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は先週末終値と比べ43セント高の71.86ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同45セント高の77.00ドル/バレルと、いずれも反発している。

18日アジア午前時間の原油相場は反発。中東地域からの石油輸送が停滞するとの懸念が浮上し、原油に買いが入っている。イエメン沖のバベルマンデブ海峡で15日、親イラン武装組織フーシ派がリベリア船籍2隻を攻撃した。16日には、英国海軍が同海域でフーシ派のドローン1機を追撃するなど、「紅海での安全航行が脅かされている」とエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは指摘。これを受け、デンマークの海運大手は、紅海の通航を一時的に停止すると決めるなど、緊張が高まっている。そのほか、米国の早期利下げ観測を背景としたドル安環境も、引き続き原油相場の支援材料となっている。

日経平均株価は先週末比361円46銭安の3万2,609円9銭で推移している。ドル円相場は1ドル=142.17円と、先週末の17時時点(141.98円)と比べドル高・円安方向に振れている。

 

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):161.75 (↑0.88)