7日 原油は反発、値ごろ感から買いが優勢に

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ37セント高の69.75ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同30セント高の74.60ドル/バレルと、いずれも反発している。
7日アジア午前時間の原油市況は反発。割安感から買われている。6日米国時間のWTI原油先物相場は5営業日続落し、約5カ月ぶりに70ドルを割り込んだ。こうした値動きに対して、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「これまでの下落で値ごろ感が出ている」との見方を示した。石油需要の減少懸念が根強いなか、安値拾いの買いが優勢となっているもよう。
また、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は30日、2024年1~3月にかけての減産量を合計で日量約220万バレルの自主減産を実施することで合意した。一方、市場では減産効果に対して懐疑的見方が広がっており、「原油全般の圧迫材料となっている」と芥田氏は指摘した。なお、目先の相場は「一進一退の値動きが続く」と同氏は指摘。引き続き供給過剰感が強いものの、現時点の価格は割安感があるため、買いが入りやすいようだ。
日経平均株価は前日比559円36銭安の3万2,886円54銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.81円と、前日の17時時点(146.97円)と比べややドル安・円高方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):166.65 (↓0.43)