29日 原油は続伸、ドル安で値ごろ感

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ17セント高の76.58ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同7セント高の81.75ドル/バレルと、いずれも続伸している。

29日アジア時間午前の原油相場は続伸。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は「米金利低下に伴い外国為替市場で米ドルが下落し、ドル建て商品の原油価格を押し上げた。この流れで原油はアジア時間帯でも買われている」と指摘した。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の会合を30日に控えているが、「追加減産を巡っての意見調整の難航はそれ自体、市場になんらかの供給圧力がかかっているととらえている。需給面では下押し要因になるのではないか」との見方を示した。

日経平均株価は前日比42円61銭高の3万3,451円00銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.83円と、前日の17時時点(148.52円)と比べドル安・円高方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):170.23 (↓1.70)