24日 ブレント原油は堅調、減産方針で妥結の観測

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は22日終値と比べ38セント安の76.72ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は前日終値と比べ32セント高の81.74ドル/バレルと、まちまちな展開となっている。

24日アジア時間午前のブレント原油は底堅く推移している。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の閣僚級会合が、減産の方針で妥結に向かうとの観測が相場に上方圧力を加えているようだ。

OPECは22日、26日に予定していた同閣僚級会合を30日に延期すると発表。市場では、減産を巡り意見対立が生じているとの見方が浮上していた。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、減産に異を唱えていたのはナイジェリアやアンゴラなどアフリカ産油国との情報が聞かれるという。野神氏は「中東産油国が反対しているわけではないとなれば、影響は限定的だ」と指摘。また、アフリカのOPECプラス加盟国が非公式ながら原油生産枠を交渉しているとも伝えられているもよう。野神氏は「30日の会合で妥結し、来年の原油の需給が引き締まるとの見通しが浮上している」と述べた。

WTI原油相場は22日終値と比較すると下落しているものの、24日アジア時間午前に入り、上昇に転じている。

日経平均株価は22日比311円8銭高の3万3,762円91銭で推移している。ドル円相場は1ドル=149.53円と、同日の17時時点(148.96円)と比べドル高・円安方向に振れている。