6日 原油は自律反発、株価指数の上昇も後押し

11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は先週末終値と比べ58セント高の81.09ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同47セント高の85.36ドル/バレルと、いずれも反発している。

アジア時間6日午前の原油相場は反発。「WTIが80ドル/バレルを割り込む寸前となり、値ごろ感から買いが入りやすい」と楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は指摘した。

また、アジア時間午前には、米連邦準備制度理事会(FRB)による金利引き上げ停止観測で米国などの株価指数が上昇したことも、買いを誘っているという。3日に公表された米国の雇用統計では、非農業部門雇用者数の減速と失業率の上昇が明らかになった。同氏は「米国雇用統計の内容は弱いが、同時にFRBが金融引き締め方針へ向かいにくいとの見方を生み出している」と述べた。利上げ打ち止め観測による景気への楽観的な見方が、株価指数を押し上げているようだ。

日経平均株価は祝日前の2日比807円36銭高の3万2,757円25銭で推移している。ドル円相場は1ドル=149.58円と、2日の17時時点(150.39円)と比べドル安・円高方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):177.73 (↓0.14)