28日 原油は反落、利益確定売りで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ47セント安の79.62ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同57セント安の83.67ドル/バレルと、いずれも反落している。
28日アジア時間午前の原油市況は反落。利益確定売りが優勢となっている。27日は実質国内総生産(GDP)の速報値や新規失業保険申請件数の結果など、米国の堅調な経済指標を受けて原油先物の買いが進んだ。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)は26日に0.25%の利上げを決定。アジア時間では「経済への回復期待はトーンダウンしている」と、ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは指摘した。FRBによる利上げを背景とした過度な景気減速懸念が再び意識されているもよう。
また、上野氏はこのところ原油は堅調に推移していたことや、対ユーロでドルが上昇し、原油先物に割高感が台頭したことから「売りが進んだ」と述べた。
日経平均株価は前日比453円24銭安の3万2,437円92銭で推移している。ドル円相場は1ドル=139.56円と、前日の17時時点(139.99円)と比べドル安・円高方向に振れている。